鏝なみ・はいけん

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今なお残るわがまちの世間遺産　～石州左官の技を五感する～
（平成19年度大成建設歴史･環境基金助成事業）


左官の技である「鏝絵」を調査して10余年、この間に見つけた多くの作品の中でも、最も魅力的なものの一つである｢鯉の滝登り｣と｢竹林に虎｣が、邑智郡美郷町の山根家にあります。　鏝絵の施されている山根家の客殿は、数年前から空き家となったため、一夜のうちに崩落してしまうのではないかと思えるほどに傷みが進んでいました。一時は鏝絵だけでも運び出して保存することも検討したこともありましたが、鏝絵は家と運命を共にすることが本命であり、少しでも長い客殿と鏝絵の延命を願うとともに、優れた左官の技術を多くの方に知ってもらうためにこのイベントを行いました。当日は晴天に恵まれ、県内外から集まった約80名の参加者たちは、山根家の客殿と鏝絵の説明を聞いた後、さっそく「左官の技の五感メニュー」の体験に取り掛かりました。参加者たちは、鏝絵の制作指導をしてもらうためにお招きした邑智郡邑南町出身の左官品川博さん、清志さん、福太郎さんや、まちなみ探偵団のメンバーのアドバイスを受けながら、左官の技の体験を楽しんでいる様子で、会場は終始和やかな雰囲気に包まれていました。
五感メニュー間近で鏝絵を観てみよう泥壁を繕ってみよう鏝を使って漆喰で遊ぼう光る泥団子を創ってみよう鏝絵を描いてみよう主催／雑談法人まちなみ探偵団後援／島根県教育委員会・美郷町教育委員会

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